02/03(土) 灰野・太田デュオ@大泉学園 in F

02/03(土) 灰野・太田デュオ@大泉学園 in F に行って来ました。セットは以下、

1st Set:
01. 即興1 (約53分)

約53分

2nd Set:
02. 即興2 (約52分)

約52分

Member:
灰野敬二(gt,vo,etc.)
太田惠資(e/a-vn,vo,etc.)


日本を代表するというレベルを遥かに超え、世界と言うか人類を代表して One and Only な表現の旅路を歩み続ける孤高のカリスマ音楽家にして、魂を司る司祭、Maestro, Keiji Haino のライヴ!個人的には、その余りの表現世界の凄まじさに、灰野さんのライヴを見た後は、暫く”真っ当な人間”として機能しなくなることもあって、そのライヴに足を運ぶことに自ら制限(1年に1,2回)をかけて自制していたりします。そんな灰野さんの表現を骨の髄まで理解する、やはりこれまた孤高の音楽家太田惠資さんとの純粋なデュオによる本日のライヴ、こんなそら恐ろしいライヴをプロデュースするのは、当然ここしかありません、在り得ません、な@大泉学園 in F!しかも、本日は満員御礼立見で溢れる盛況ぶり、昨年末のドキュメンタリー映画「AA」の東京上映が功を奏した形でしょうかね。

そして実際に蓋を開ければ、このデュオなら当然とも思える50分超の即興一本勝負の全後半2回というか、2ラウンド方式!奏でられる御二人の音には、本当の意味で”魂”が乗っています。御二人それぞれの”存在”と”時間”が、発する音に魂として刻み付けられ、空間に放たれる、全てを背負って挑む究極的な音楽表現、まさに命懸けの即興演奏、限りなく重く、同時に限りなく優しい、この音楽が発せられる場に居合わせることは、無上の幸せであり、同時に聴き手自らの”存在”と”時間”をも省みる形となる試練の場でもあるように感じます。己のちっぽけさと頼り無さをありのまま受け止める、そんな場をも提供して下さる唯一無二、御二人の”世界”、”宇宙”の即興表現、もはや御二人の表現は”音楽”を超えたと実感した一夜でした。


n.p. 黒田京子トリオ「Do you like B ?」