11/23(木) 金庸太ギターリサイタル@トッパンホール

11/23(木) 金庸太ギターリサイタル@トッパンホール に行って来ました。セットは以下、

第一部:
01. 練習曲第1番 プーナとカルージョ ( By Gustavo Kantor、約5分)
02. フーガ第1番 ( By Leo Brouwer、約3分)
03. 練習曲第1番 ( By Carlos Rafael Rivera、約1分)
04. すべては薄明のなかで (武満徹作曲、約10分)
05. 5つのバガテル ( By William Walton、約14分)
05-1. I アレグロ (約4分)
05-2. II レント〜ワルツのテンポで (約3分)
05-3. III キューバ風に (約2分)
05-4. IV 表情豊かに (約2分)
05-5. V 突進して (約2分)

約36分

休憩(約20分)

第二部:
06. 2つのリディア調の歌 ( By Nuccino D'Angelo、約7分)
06-1. 序唱〜静かに (約3分)
06-2. 激しく (約4分)
07. ディアンス編フレンチシャンソン集より (Arr. By Roland Dyens、約12分)
07-1. パリとゲッティンゲン (約3分)
07-2. 愛の賛歌 (約2分)
07-3. ぼくの部屋に雨が降る (約3分)
07-4. 群集 (約3分)
08. 内なる想い ( By Vincente Asencio、約14分)
08-1. I 落ち着き (約2分)
08-2. II 輝き (約2分)
08-3. III 安らぎ (約2分)
08-4. IV 喜び (約3分)
08-5. V 苛立ち (約5分)

Encore 1:
09. アリラン (韓国民謡・金庸太編曲、約3分)

Encore 2:
10. Recuerdos de la Alhambra - アランブラの思い出 - ( By Francisco Tarrega、約4分)

Encore 3:
11. Seguidillas ( By Emilio Pujol、約3分)

約50分

金庸太(gt)


金庸太さんの演奏機会には、今回初めて触れさせていただきましたが、音楽的にも、今の、そしてこれからの芸術としての音楽にも重要な意義のある素晴らしいコンサートだったような気がします。

一点気になったのは、これ程の音楽的に素晴らしいコンサートが、限られた業界関係者及び縁戚関係者中心に提供されているようであったことで、これは余りも勿体無いことですね。入りは良かったですが、前の席の方でアタマから寝息立てて寝入っている招待チケットで入場していたオヤジとか、外に叩き出して、もっと本当に音楽好きな人達に楽しんでいただきたい極上の、そして衝撃のコンサートでした。

金さんの演奏テクニックが究極的に優れているのは事前から有る程度予想していましたが、超絶技巧な現代曲で、あれだけ歌心溢れる演奏をされた日にゃあ、完全に感服する以外ないですね。現代曲って中途半端な超絶技巧を有する人がいっぱいいっぱいで演ると、つまらない事この上なしですが、完全に”超”超絶技巧の人が、ああいった歌心たっぷりに演奏して下さると、その感動たるや、他の音楽聴くことが出来なくなるのでは?って程に高まり、極まりますね。特に、シャンソン集と一連のアンコールでは、涙無しには聴くことの出来ない、歌心溢れる素晴らしい演奏だった気がします。

また、機会を見つけて足を運びたいと思います。


n.p. 金庸太「ヴァリエ2〜内なる想い」