10/19(木) 渡邊奈央@吉祥寺 Star Pine’s Cafe

10/19(木) 渡邊奈央吉祥寺 Star Pine's Cafe に行って来ました。セットは以下、

01. 祈り (渡邊奈央作詞・作曲、渡邊 pf&vo、約4分)
02. 一緒に暮らそう (渡邊奈央作詞・作曲、渡邊 pf&vo、約4分)
03. ふたり (渡邊奈央作詞・作曲、渡邊 pf&vo、約5分)
04. 真夜中の海辺 (渡邊奈央作詞・作曲、渡邊 pf&vo、喜多 vn、大坪 b、約4分)
05. ささやかなる陽光 (渡邊奈央作詞・作曲、渡邊 pf&vo、喜多 vn、大坪 b、約5分)
06. 最終兵器 (渡邊奈央作詞・作曲、渡邊 pf&vo、喜多 vn、大坪 b、約3分)
07. 五月の雨 (渡邊奈央作詞・作曲、渡邊 pf&vo、喜多 vn、大坪 b、約4分)
08. やさしさよ,何処へ行った (渡邊奈央作詞・作曲、渡邊 pf&vo、喜多 vn、大坪 b、約5分)
09. いつものように (渡邊奈央作詞・作曲、渡邊 vo、約2分)

約43分

渡邊奈央(pf,vo)
喜多直毅(vn)
大坪寛彦(b)


ピアノ弾き語りによるシンガーソングライター、渡邊奈央さんのライヴが、吉祥寺 StarPine's Cafe であり、何と大坪さんと喜多さんがサポートという豪華さ、喜多さんが渡邊さんの 1st Album「sachi」に参加していることもあって、音源は聴いていて、一度ライヴに足を運びたいと思っていたのですが、折り合いが付かず、私的には今回初めてライヴを聴かせていただく形となります。

セットにもあるように先ずはピアノ弾き語りのみで3曲、喜多さん、大坪さんを呼び込んでトリオで5曲、そして最後に「本日の記念に」と言うことでアカペラで1曲の計9曲約43分、厚みのある力強いファルセットヴォイスとかなり広帯域で出ている 1/f ゆらぎが大きな魅力、ピアノも単なる弾き語りの道具的なものではなく、細やかなタッチもリリカルなフレージングも完全に自分のものにしていて、総合的な表現力も既に”若手”の域ではない、実際、見た目は写真以上に若いというか幼い印象、10代?とさえ思える。プロとして活動して、恐らく6年ぐらいは経っていると思われるが、未だにガチガチに緊張して、MC がテンパっていたり、大人びたヴォイスと明るく幼い子供的な見た目のギャップもプロモーションに活かそうと思えば活かせる筈なのに、今ひとつ活かしきれていないチグハグさが印象に残るのは、マネージメント側のプロモーションの方向性が定まっていないのではないかと思えてしまいます。まあ、恐らく定まっていないのではなく、何らかの理由でマネージメントが変わったのだと思いますが、そんな周りの複雑な状況を微塵も感じさせない渡邊さんの天然の明るさで乗り切って、大きな成功を勝ち取っていただきたいところです。

さて本編、喜多さん&大坪さんサポートとは言っても、そこはメインはシンガーソングライターである渡邊奈央さん、期待はしていなかったのですが、喜多さんやり過ぎってくらい主役を食ってました(いいのか?)当初予定セットに入っていない「最終兵器」(あのー、アルバム中でも浮いている、タイトルと共に歌詞も曲調も変わった曲です)を演奏させ、更には間奏部にソロパートまで取って、しかもスケールアウトしたソロで圧倒的存在感を示していました、後ろで確実な仕事をこなしている大坪さんの「おい、喜多君、そんなソロ取っちゃっ不味いよ」的に喜多さんを見つめる驚きの表情が全てを物語っていました。方や、大坪さんの仕事ぶりはもう素晴らしい限り!主役を引き立たせる完璧過ぎるぐらいに完璧な音取り、ニュアンスの付け方がもう感動的。私的には歌モノ活かすベーシストとして、最高峰の地位は揺ぎ無いですね。喜多さんは、音楽的には勿論素晴らしいのですが、その時の SPC 内に 2,3人しかいないであろう人間、しかも今後の渡邊さんの活動に対するコントリビューションが期待出来ない我々を喜ばしてどうするの(嬉しいですが)、今後もしっかり渡邊さんを支えてくれるであろうファンの方々は喜ばないどころか引いてたことが容易に想像できます。余計なお世話ながら、喜多さんの今後の”お仕事”が減らないことを祈るばかりです。

ただ、渡邊さんご本人は見た目にも分かり易い大喜びぶり。最後には当初は予定もしていなかったであろうアカペラにて、お二人の素晴らしい演奏に感謝を捧げる大団円。渡邊さんには頑張って欲しいし、その素晴らしい歌声で世の多くの疲れた人々を癒してあげて欲しいところ。ポテンシャルはムチャムチャ高いですので、渡邊さんは何とか売れて欲しいところですね、そうすると、喜多さんや大坪さんのメディア進出の機会が更に増えること受けあい。喜多さんファン、大坪さんファンの皆さんも是非とも渡邊さんを応援してあげて下さいませ。



n.p. 渡邊奈央「NAO」