10/17(火) Gianni Gebbia/翠川敬基@稲毛 Candy

10/17(火) Gianni Gebbia/翠川敬基@稲毛 Candy に行って来ました。セットは以下、

Gianni Gebbia Solo:
01. 即興 ( Gianni as solo、約43分)

翠川敬基 Solo:
01. 即興 (翠川 cv solo、約14分)

約58分

Ganni・翠川 Duo:
01. 即興1 ( Gianni as & 翠川 cv、約33分)

Encore:
02. 即興2 ( Gianni as solo、約10分)

約47分

Gianni Gebbia(as)
翠川敬基(cv)


Gianni Gebbia が10年ぶり2度目の Japan Tour を行うとのことで、気になってスケジュールをチェックしたところ、共演者に御大、翠川敬基さんのお名前が!勿論、稲毛 Candy に足を運ばせていただきました。改めて言うまでのことではないですが、Gianni Gebbia と言えば、ユーロジャズの中でも、先鋭的なシーンを築いていることで知られるシシリアジャズシーンを代表する即興音楽家、循環呼吸奏法、マルチフォニック奏法を取り入れ、様々な小物と取り合わせて演奏される Alto Sax で有名ですが、その他 Sopranino Sax, Flute, Electric Bass 等も使用しますが、本日は Alto Sax のみ、実は今回初めて知ったのですが、10年前の初来日公演時、今は無き六本木 Shogun にて初めに共演したのが誰あろう、翠川敬基さんその人で、今回10年を経て再びの音楽的逢瀬となったようです。やっぱり10年経っても、日本を代表するのは翠川さん?若手は何してんの的気持ちが沸かないでもないですが、やはり私的には、初めて Gianni のライヴ演奏を体験させていただく身、折角の機会なので、この最高の取り合わせを堪能させていただきました。

まずは、Gianni のソロからスタート、お店から直前に借りたプラスティックのコップをベルの中に逆さまに入れ、そのまま演奏を開始する、循環で回すロングトーンだが、絶妙に強弱をつけ、その様子がコップの底が見えたり、消えたりするところからもビジュアルに伝わってくる、かつ音全体がベールを纏ったように柔らかい。アクセントをつけるように時折ブレスしながら絶妙のトーンコントロールで整えられる音像の繊細さは、最早管をイメージさせない、ある種、最も近いのではないかと感じたのは豊かで滋味溢れる尺八の波形。重厚な場面展開には巧みなマルチフォニックで音像に厚みを加えての演出、静謐なる音響空間が豊かにたおやかに拡がって行く。また、時折、マウスピースを外して直接吹き込んだり、リードなしのマウスピースに替えたりするが、その際にも複数のマウスピースを同時に銜えつつ音を途切れさせずにコントロールしながら繋いで行ったりする様は、まさに音像の職人芸、技術は後から必要に応じて使われ、奏でようとする”音楽”がまず第一番目に、最優先事項としてあることが容易に理解できる。そんな美しき静謐な音世界が永遠に続いて欲しいと思う中、約43分であっという間と言う印象を残しつつ幕を閉じる。

続いては、何と、翠川さんのソロ!私初めて聴かせていただく形ですが、それもその筈、ご本人曰く「20年ぶり」とのこと、演奏開始前に我々に与えられたヒントは「じゃあ、コール&レスポンスで」、


また時間を見つけて更新します。


n.p. Gianni '常楽' Gebbia「daruma's call」