08/21(月) 林・佐藤・鳥越 Session@六本木 Boston Dream

08/21(月) 林・佐藤・鳥越 Session@六本木 Boston Dream に行って来ました。セットは以下、

1st Set:
01. Waltz New ( By Jim Hall、約9分)
02. ソ達 (林正樹作曲、新曲:初演、50音シリーズ第6段、約8分)
03. Beyond the Frame ( By Bojan Zulfikarpasic、約13分)
04. Seven Stars ( By Russel Ferrante、約9分)
05. Kamameyo-Ho! (佐藤芳明作曲、約6分)

約56分

2nd Set:
06. タイトル未定 (鳥越啓介作曲、新曲:初演、約11分)
07. なに? (林正樹作曲、新曲:初演、50音シリーズ第5段、約8分)
08. Spirit of the Forest (林正樹作曲、約13分)
09. Humpty Dumpty ( By Chick Corea、約12分)
10. Bandiagara (佐藤芳明作曲、約9分)

Encore:
11. Humpty Dumpty ( By Chick Corea、約8分)

約71分

林正樹 Session Member:
林正樹(pf)
佐藤芳明(acc)
鳥越啓介(cb)


林正樹さんのリーダーセッション、選ばれたメンバーは佐藤芳明さんと鳥越啓介さん、この組合せでは初となる垂涎のセッション、林さん自体会場となったお店、Boston Dream へは佐藤さんと共に初御目見え(鳥越さんのみ2回目のご出演とのこと)、何と嬉しいことに林さんの新曲2曲、鳥越さんの新曲1曲、全て初演と言う初物尽くしのこのセッション、他にも楽しみなライヴが開催される中、最終的に泣く泣くこの一つを選択し、足を運ばせていただきました。

冒頭に持ってきた曲は Jim Hall の「Waltz New」、しっとりとしたワルツながら、しっかりとジャズの色合いを醸し出すこの曲を、力を抜いてリラックスした感じに柔らかく、それで居ながらもこの御三方ならではの色合いを盛り込みつつ完全にハイセンスな大人の音空間を作り出す、初組合せとは思えない素晴らしい導入でした。

MC は当然セッションリーダーの林さん、「今演奏した曲は Jim Hall の「Waltz New」です、このジャズのお店に不釣合いな格好かも知れませんが、音楽はオリジナルを中心にジャズの曲を交えながら演奏したいと思います」との御挨拶からメンバー紹介、そしてオリジナル新作かつ初演である次曲「ソ達」の紹介、「昨日書いた曲でして、私は50音をタイトルに使った曲をシリーズ化させているのですが、今まで”丘(おか)””ラリる””靄(もや)””芽(め)”と4曲書いておりまして、その50音シリーズの第6段に当たります、曲中に沢山の”ソ”達、この音ですね(とソを鳴らす)、が出てきます。聴いて下さい。」の説明に続いて「ソ達」の演奏、

軽やかなソの連打の中、うっとりする様な美しいメロディが流れるようにその姿態を艶やかに晒していく、御三方がそれぞれユニゾンや対位を代わる代わるに目まぐるしく交代させながら、その美しきメロディを流麗に流していき、一瞬たりとも止めることがなく演奏を閉じる。最初から最後まで一瞬たりとも緊張を抜けない超絶技巧曲でありながら、その余りの美しい音の移ろいに心捕われ、その終演後に自分がボロボロ涙を流していたことに気づく、初演にして最高の演奏、こんな素晴らしい曲を生み出す林さんに感謝、その楽想を的確に捉えつつこれ程の難曲を相互に高め合い、瞬間の中に見事なまで完成させる御三方にまた改めて感謝です。


また、時間を見つけて更新します。


n.p. 川嶋哲郎 Meets 佐藤芳明「Reason Of Reeds」