07/10(月) Unbeltipo Trio @新宿 Pit Inn

07/10(月) Unbeltipo Trio @新宿 Pit Inn に行ってきました。セットは以下、

1st Set:
01. UBT15 (今堀恒雄作曲、約17分)
02. Method of panic (今堀恒雄作曲、約13分)
03. クローム襲撃 (今堀恒雄作曲、約21分)
04. UBT14 (今堀恒雄作曲、約11分)

約54分

2nd Set:
05. UBT16 (今堀恒雄作曲、新曲、今堀 ag solo、約7分)
06. Desert for dessert Part 1 & 2 (今堀恒雄作曲、約15分)
07. UBT3 (今堀恒雄作曲、約16分)
08. D.V.Bleach今堀恒雄作曲、約12分)

Encore:
09. JDvers3 (今堀恒雄作曲、約12分)

約69分

unbeltipo trio Member:
今堀恒雄(g,key)
ナスノミツル(b,effects)
佐野康夫(dr)


ナスノミツルの弾きっぱなし以来の unbeltipo trio のライヴ@新宿 Pit Inn、勿論足を運びました。第一部のスタートが少し遅れたのですが、理由は今堀さんがサンプラーRoland VP-9000 用のキーボードを忘れたらしく、慌てて持ってきてもらって、その到着待ちで遅れたとのこと、相変わらず音楽以外には抜けが随所に見られる今堀さん、音楽表現における完璧さとのギャップが個人的にはツボであったりもします。

ライヴの冒頭は、現最新曲である「UBT15」、しっかりアレンジを変えてきており、いきなりのモンスターグルーヴの創出には、この時点で既に目が点状態、すっかり置いていかれます。しかし、つくづく思うのですが、今堀さんの書く譜面って一体どうなっているのでしょう、小節毎に拍子が変わったり、BPM 指定しているのだとは思うのですが、この音楽を頭の中に描き、譜面に起すことが出来ることに先ず驚かされますし、それを完璧に演奏し、更には暗譜した上で、譜面以上のものをライヴの現場の中で生み出すことに畏敬の念さえ覚えます。実際、崇め奉りたいくらいです。

その後も怒涛の演奏、展開にただただ呆然、常に進化しつつ生み出され続ける unbeltipo trio のモンスターグルーヴに、身も心も全て任せつつ、ただこの未曾有の音楽表現と共にある幸せの中に浸るのみです。エコノミーピッキングの中に溜めを絶妙に作り、その溜めをも含めて完璧なまでにナスノさんのベース、佐野さんのドラムとユニゾンしていたり、3人がパラでリズムの退化と進化を繰り返しながらそれぞれのリズムの訛りを創出し、その上でリズムの訛りとリズムの訛りとの邂逅が演出される展開に触れるとき、未だ嘗て人類が生み出したことが無いグルーヴが、音楽が顔を出して来る。

何と第二部冒頭にては、未完成ながら新曲「UBT16」を今堀さんの ag solo とサンプラーとで演奏し、「毎回必ず新曲を書いてくるのをノルマにしているのですが、間に合わなかったので一人で演奏してノルマとします、次回のライヴではちゃんと3人で演奏しますのでお許し下さい」とのこと、これもある意味現場ならではのレアな演奏体験と言えるでしょう。

そして、今堀さんより嬉しい3つのお知らせ(構想?)もありました。3人でのアルバムを今年中に録音して、来年早々には出すとのことです!そして、同時にライヴアルバムも出すべく検討中で、本日の音源も録音しているとのこと!3つ目に大編成でのライヴをやりますとのこと!益々、今堀さんの動きから目が離せませんね。


n.p. unbeltipo「Joujoushka」