05/27(土) 大沼・小森デュオ@新宿ナマステ(ゴールデン街)

05/27(土) 大沼・小森デュオ@新宿ナマステ(ゴールデン街)に行ってきました。セットは以下、

1st Set:
01. 即興1 (小森 as、約14分)
02. 即興2 (小森 ss->as、約21分)

約44分

2nd Set:
03. 即興3 (小森 as->ss->as、約23分)
04. 即興4 (小森 as->ss、約10分)
05. 即興5 (小森 ss、約4分)

約37分

大沼・小森デュオ:
大沼志朗(dr)
小森慶子(ss,as)


個人的には、最高の大沼さんのドラミングが堪能できるこの御二人の組み合わせ、大沼・小森デュオ待ってました〜!!と言うことで、佐藤芳明ソロ@大泉学園 in F からのハシゴにて参戦させていただきまして、何と最前列ゲット!本日も満員御礼立見はおろか、カウンター、店の入り口まで観客でびっしり、ドアが閉まらない状態での@ナマステライヴ、堪能してきました。相変わらずつくづく思いますが、これ程先鋭的で歌心に溢れた素晴らしいライヴが、全く外れなく毎回異様に高いレベルで実現する辺り、今やニューヨークを飛び越して、フリーミュージックシーンをリードしているのは、このデュオ、同じくリードしているハコはナマステかも知れないと思わせてくれる一夜でした。

今夜は、小森さんの as による艶めかしくも温かい抜群のブロウで幕開け、空かさず大沼さんが煌びやかなシンバルワークで絡んでくる、もうこの冒頭の展開で行き成りノックアウト!空気感がガラッと変わり、まるでニューヨークの黄昏が周りを覆っているかのよう、凄まじく熱い展開で心の奥底に食い込んで来て、痺れさせてくる絶妙な御二人の音像、1曲目は火花散らんばかりの熱い展開で濃厚にまとめ上げます、このサウンドを今の John Zorn に何とか聴かせたいとの妄想に取り付かれる程の素晴らしい演奏でした。続く2曲目は、大沼さんのフィルインにて演奏に入る、暫し状況を眺めつつ小森さんが ss に持ち替え、最近の渋さのソロで顕著な民族音楽調アバンギャルドサウンドにてカットイン、一見フリーキーな音色に感じられるが、そのリズムアプローチがまた尖っていて、この辺での as と ss の持ち替えにて一見似ていつつその実アプローチがまるで違うと言うこの構造そのものにも鳥肌が立ちました。その後の御二人の絡みがまた絶妙、素晴らしかったです。最後は大沼さんがバスを蹴り飛ばすようにして2曲目を締め、ここで 1st Set を閉じて休憩を挟みます。

後半もこれまた信じ難い程の先鋭的な演奏を間近で感じつつ意識が遠退くのを自覚しながら聴いていまして、2nd Set の2曲も凄まじく熱い演奏、大沼さんはマレット、ブラシ、スティック、ハンド!と全てを駆使し、小森さんも見事なまでに as と ss を持ち替えつつ、見事に御二人のサウンドを描ききる。最後の5曲目は、凄まじいばかりの熱気をクールダウンさせるかのように御二人による沈思のメロディーにてアンビエントにライヴ全体を纏め上げる。


今、ここにこのサウンドがある全ての原因に感謝を捧げます。


n.p. FEDAYIENフェダイン ファースト」