04/16(日) アドリア海 バルカンクルーズ@アサヒアートスクエア

04/16(日) アドリア海 バルカンクルーズ@アサヒアートスクエア に行って来ました。先ずはセットから、

1st Set:
01. 愛は光より早く ( By Jadranka Stojakovi、ヤドランカ vo&saz、鬼怒 New-Strat、Quintet、約4分)
02. 1001 Noc / 千一夜物語 ( By Jadranka Stojakovi、ヤドランカ vo、鬼怒 ag1、Quintet、約5分)
03. Anjo / アンジョ (マケドニア民謡、ヤドランカ vo&ag、鬼怒 ag1、Trio、約5分)
04. Benbasa / ベンバシャ (ボスニア民謡、ヤドランカ vo&bh、鬼怒 ag、Trio、約5分)
05. Sto Te Nema / シュトテネーマ (ボスニア民謡、ヤドランカ vo&ag、鬼怒 ag1、Trio incld. 喜多 vn、約4分)
06. Bosna / ボスナ川 (ボスニア民謡、ヤドランカ vo、鬼怒 New-Strat、Quintet、約6分)

約40分

2nd Set:
07. Ruza / 薔薇 (セルビア民謡、ヤドランカ vo&ag、Solo、約4分)
08. Makedonia ( By Jadranka Stojakovi、ヤドランカ vo&saz、鬼怒 Mandlin、Duo、約4分)
09. 予感 ( By Jadranka Stojakovi、ヤドランカ vo、鬼怒 ag、Duo、約4分)
10. Zuta Dunjya / ズータ・ドーニャ (クロアチア民謡、ヤドランカ vo&ag、鬼怒 New-Strat&cho、Quintet、約5分)
11. Yovano / ヨバノ・ヨバンケ (マケドニア民謡、ヤドランカ vo、鬼怒 ag2、Quintet、約4分)
12. Eyes of Water / 水のまなざし ( By Jadranka Stojakovi、ヤドランカ vo&saz、鬼怒 New-Strat&cho、Quintet、約7分)
13. Uskudara / ウシュククダラ (トルコ民謡、ヤドランカ ag、鬼怒 ag1、Quintet、約7分)

Encore:
14. 一日がもっと長ければ ( By Jadranka Stojakovi、ヤドランカ vo&strat、鬼怒 ag1、Duo、約5分)
15. 俳句 ( By Jadranka Stojakovi、ヤドランカ vo,Strat&bh、鬼怒 ag1、Quintet、約5分)

約63分

Member:
Jadranka Stojakovi(vo,saz,gt,bh)
鬼怒無月(gt,cho)
芳垣安洋(dr)
喜多直毅(vn)
佐藤芳明(acc)


アドリア海 バルカンクルーズ」と銘打たれたヤドランカさんのライヴ、事前に今回は今まで演奏しなかったバルカン民謡を大々的に取り上げて下さるとお聞きしたので、否が応でも期待が高まっていました。勿論、ヤドランカさんの憂いを帯びつつ哀愁たっぷりに聴かせて下さるヴォーカルは本より好きだったのですが、少し日本歌謡に阿ったような(勿論、ヤドランカさんの活動当初にはバルカン民謡をメインに持って来るなど不可能な状況だったことは認識しています)ジャパナイズした方向性に、少し引っ掛かりがあってライヴには足が遠のいていたのですが、今回はもう大いに期待し、喜び勇んで、アサヒアートスクエアに足を運びました、勿論、新世代超人派の御二人、喜多さんと佐藤さんがヤドランカさんと初共演であった事も大きく気持ちを後押しして下さいました。タンゴ・バイオリンを極め、ジャンルを超越した至高のインプロヴァイザー、喜多さん、特にバルカン・ミュージックとそのエッセンスにその活動の原点を置いていらっしゃるオールオーバー・アコーディオニスト、佐藤さんがどうヤドランカさんと絡むのか、とても楽しみでしたし、やはりヤドランカさんと言うと外すことが出来ない鬼怒さんと芳垣さん、素晴らしいライヴになることは、企画を伺った時点で確信していたこのライヴ、会場は勿論満員で立見も出る大盛況、その上、観客の皆さんに占める芸術家度が高い高い、映画監督さんから、ミュージシャンの方達、何かずぶのド素人である自分の身の置き所が無いような状態。でも、そんなことはお構いなく堪能してきました。

ライヴの幕開けは、ヤドランカさんの作曲した「愛は光より早く」、昨夜の夢の中でアインシュタインに会って、愛は光の速度を超えることを話したそうで、5人全員の演奏、ヤドランカさんのリリカルなヴォーカルを巧みに彩る Saz が素晴らしかったです、そして、鬼怒さん&芳垣さんの至高の歌モノサポートコンビの歌のワンフレーズワンフレーズを見事に引き立てるアプローチを受け、更に歌に寄り添うように柔らかくメインテーマでアプローチをかける佐藤さん、ヴォーカルの合間には喜多さんの優しくも切れ味鋭いフレーズがカットインしつつ、全体の音像をより立体的に纏め上げる、トンでもなく凄いクインテットによる究極の歌モノアンサンブル、素晴らし過ぎです!

ヤドランカさんの不思議 MC を挟みつつ2曲目は、天の川を眺めながらアラビアンナイトに想いを馳せて書かれたヤドランカさんの「1001 Noc / 千一夜物語」、鬼怒さんのガットギターによる導入がまた見事!更に寄り添ってくる佐藤さんのアコーディオン、粒立って美しいリズムアプローチの芳垣さん、喜多さんはヤドランカさんの哀愁のヴォーカルを更に煽るように見事に彩り、またまたうっとりするような美しい究極的演奏。


また、時間見つけて更新します。


n.p. 喜多直毅「Hypertango II」