08/28(日) David Cross・千野秀一@吉祥寺 Star Pine’s Cafe

08/28(日) David Cross千野秀一吉祥寺 Star Pine's Cafe に行ってきました。セットは以下、

David Cross Solo:
01. 即興1 (約9分)
02. 即興2 (約6分)
03. 即興3:Larks' Tongues in Aspic - Part I (約13分)
01. 即興4:Rain Rain (約9分)
02. 即興5:Wild West Cannon (約6分)
03. 即興6:Exiles (約6分)

約61分

David Cross & 千野秀一 Duo:
01. 即興1 (約10分)
02. 即興2 (約8分)
03. 即興3 (約9分)
04. 即興4 (約9分)
05. 即興5 (約22分)

Encore:
06. 即興6: "End" (約5分)

約67分


David Cross:e-vn(ZETA 5 Strings)
千野秀一:pf


やはり、この日の David Cross こそ本物という気がします。前日は、余りに凄過ぎ&個性が強過ぎの是巨人と旨くコラボ出来なかった印象がありましたね、如何にロックインプロ界の神とは言え、関西ツアーを前に、新曲も携え準備万端の是巨人を前にしては、残念ながら本領発揮できなかったのでしょう。しかし、本日のソロは、持って来た曲(モチーフとして使用)も練られたようですし、恐らく事前にインプロの外枠、構成はキッチリ決めてきたのでしょう、元々、David Cross の得意なインプロは、ある程度外枠、構成が決まっている中への自らの音楽性の折込の絶妙さと知的で冷めた音響空間の構築に有ると思いますので。そして、千野さんとのデュオも素晴らしかったですね、このお二人の目指す(好みの)サウンドは非常に近いところに存在する気がしますし、鏤められる狂気のフレーバーが、是巨人が基本的に持つネイティヴ&プリミティヴなそれではなく、洗練された都会的、工業的、未来的な狂気であるように感じています。もう、全篇素晴らしかったですね、David のループセンスとエレクトリック・バイオリン・オーケストレーションとも言えるソロでのサウンドの構築センスには完全にやられました。千野さんとのデュオも初めてとはとても思えないコラボレートぶりで、お互いの音の対比と距離の置き方の絶妙さにただただ心を奪われました。また、是非ともこのような機会を作っていただきたいところです。前日に比べ、半分以下とも見えた”客入り”が気になりました、こんなチャンスは滅多に無いと思うのですけど、多くの人に体感いただけなくて残念でしたね。