07/15(木) 渋さ知らズ@横浜エアジン

eiji002004-07-16

07/15(木)渋さ知らズ横浜エアジンに行って来ました。

本日の渋さは13人編成、片山広明(ts), 不破大輔(b), 中島さちこ(key), 関根真理(prc), 高岡大祐(tuba), 泉邦宏(as), 小森慶子(ss, as), 鬼頭哲(bs), 室舘彩(fl, vo), 辰巳光英(tp), 立花秀輝(as), 倉持整(dr), 大塚寛之(g) です。いつものように2部構成、共に約1時間のセットでした。やはり、予想通り、前科/拘置所ネタが出ていたようです、詳細は高岡さんのブログにて。本日の聴きどころは、中島さんの変なサンプリング(ヴォイスサンプリング)を他の人がソロ取ってる後ろで流しつつ、Fender Rhodes を被せると言ったもので、耳を引くアバンギャルドなアプローチに、本日中島さんの前に位置していた小森さんが、興味深げに覗き込んでいた姿も併せ、非常に印象深かったです。また、毎度お馴染みとなったトラブルの女王、小森さんのアルトにトラブルが発生し、アルトを抱えつつソプラノを吹き始め、そのままソプラノに移行していく辺りのトラブルの対処、既に堂に入っています。その内、トラブルが発生しないと聴いていてちょっと寂しい思いを感じてしまうかも知れませんね。勿論、アルトでの潔くアバンギャルドなアプローチを絡めたソロも素晴らしかったですし、ソプラノでの清々しく、高らかに清涼感を風に乗せて届けるかのようなソロも素晴らしかったです。辰巳さんは、いつもに比べ、比較的パワーとテクニックで突っ走る方向性よりは、意外な音色でアンビエントに吹いていらっしゃった場面が多かった気がします。まるで、エフェクトが掛かったかのようなファニーな音色を発している横では、小森さん、泉さん、片山さんの悪戯好きなお三方が「おならみたい」とか突っ込み入れていらっしゃいました。室舘さんの、見た目からは全く想像できないような狂気を孕んだフルートによる素晴らしいソロと、そんな素晴らしいソロを吹いてる最中にも、横から室舘さんのカラフルな装いに「涎掛けみたいだね」と突っ込みを入れる泉さんの茶目っ気が不思議な空間を演出していました。勿論、7/13 にソロアルバム「馬鹿が馬車でやってくる」が発売され、同日に37歳の誕生日を迎えた泉さんのソロもパワフルで素晴らしかったですね。高岡さん&鬼頭さんのコンビネーションも堪らないものがありましたし、これだけの個性的かつ素晴らしき才能を有したミュージシャンが一同に会し、その個々の個性を活かしつつ、全体として奇跡的なサウンドを瞬間の芸術として作り上げる素晴らしき音楽集団、渋さ知らズ。このライブに足を運び、渋さの作り上げたサウンドを真近に接すると、日々の煩わしい雑事やくだらない自分の悩みが一気に吹き飛んで解消しました。また、機会を見つけてライブに足を運びたいと思います。


n.p. 渋さ知らズ「渋旗」