09/18(日) クラシック化計画@荻窪グッドマン

09/18(日) クラシック化計画@荻窪グッドマンに行って来ました。セットは以下、

1st Set:
1. エマニュエル・バッハ ハンブルガー・ソナタ (塚本 pf & 菊池 fl Duo、約10分)
2. セザール・フランク チェロ・ソナタ (塚本 pf, 菊池 fl & 翠川 cv、約28分)

約41分

2nd Set:
3. フリーデマン・バッハ トリオソナタ第2番 ニ長調等 (沢田 fl & 金井 fl Duo、約21分)
4. ブラームス「ピアノトリオ 第1番 ロ長調 作品8」 (塚本 pf, 菊池 fl & 翠川 cv、約37分)

約62分

Member:
翠川敬基(cv)
塚本瑞恵(pf)
菊池香苗(fl)
沢田直人(fl)
金井康子(fl)


麗らかな日曜午後の一時、極上のクラシックを身近に堪能できる”クラシック化計画”です、オーガナイザーは、若き天才ベーシストとして黎明期の日本ジャズシーンに登場し、佐藤允彦さん、富樫雅彦さんとの伝説的トリオでシーンを席巻し、続いてジャズ・チェリストの道を切り開き、その後も正に”王道”を歩み続けているジャズ界にこの人ありの翠川敬基さんです。翠川さん以外は当然ながらクラシック畑の人、それも足を運ぶ前に予想していた以上にレベルの高い人達でした。特に菊池さんのフルートは圧巻、テクニック、表現力共に国内オケレベルを軽々と上回る、国際的ソリストレベルとも思える程で、驚愕すると共に、基本的にジャズの人である翠川さんが、ジャズシーン最高峰レベルでの活動を続けつつ、実は同時にレベルの高いクラシックの人達とも戦って、自らの表現の幅を広げ続け、日々一線を乗り越える為に戦い続けているその姿を目の当たりにして、その凄まじいまでの音楽表現に対する貪欲さ、自らの美学への飽くなき追求心、神々しいまでの精神性の高さに慄然としてしまいました。これでは後に続く人達がどんなにもがき苦しみ、一歩でも近づこうと努力を続けても離されていく一方である現状の理由が見えてきた気がします。シンクロナイズドスイマーが見た目の美しさを保つ為に、見えない水面下で必死に水をかいでいる姿とダブって見えてしまいましたね。本編の演奏も、素晴らしかったですね、随所で戦いが繰り広げられてまして、特にブラームスのピアノトリオ1番では、楽譜がクーラーの風で捲れてしまったり、電池がぶつかったりのトラブル続きの中も3人の美しき表現を堪能させていただきました。終演後には、光栄にも打ち上げに参加させていただき、憧れの翠川さんのお話しを直接聞かせていただきました。昔も今も、翠川さんからは目が放せません。続いて、本日は緑化計画@アケタの店に足を運ぶ予定です。


n.p. 黒田京子トリオ「Do you like B ?」